すこやかな人生

21歳のわたしのすこやかな人生をシェアします(予定)

人生21年目にしてちゃんと本を読んでみた結果→おもろかった

「タイトルに書いてあることがすべてです」

と言ったら、せっかくこの記事を見つけてくれて、しかもクリックまでして中身を見てくださった皆様には申し訳ないのですが、私はこれまでほとんど本を読まずに生きてきました。漫画は大好きだったのでよく読んでいましたが、裏を返せば漫画ぐらいしか読んでません。いわゆるエッセイや文庫本、新書などにはハナから興味がなかったのです。しかしながら、このまま本を読まずに一生を終えるのは少しもったいないというか、最近やることがなくて(と言うほど暇では無い状況なのだけども)退屈なので、この機会に本でも読んでみよう!そういう企みです。

 

あとついでに「本を読んで感想を残すのかっこいいよな…やろうかな」という少々浅い企みもあります。悪いことでは無いんでしょうけど、動機がいかがなものか、といったところでしょうか。
ですが、いかんせん三日坊主の極みですので、あまり期待はしないでくださいね。読みたくなったときに本を買って、書きたくなったときに書きます。更新するために本を買うとなると本末転倒ですから、ね。

 

さて、記念すべき初回ですがちびまる子ちゃんの原作者さくらももこ先生の

もものかんづめ

になります(そんな有名な作品知っとるわい!という方、ゴメンナサイ)

理由なんですけど、まあ非常にくだらないというか、大層な理由とかじゃなくて、単純に売り場の本棚を見て

「お、なんか聞いたことある人じゃん、買お〜」

ぐらいのノリで買いました。すみません、先生。
ちびまる子ちゃん自体は知ってますが、よく知ってるかと言われるとそうでもなく、まるちゃんの声優TARAKOさんがトリビアの泉に出ていたという動画を最近見て「素もまるちゃんみたいだ…かわいい〜」と思ったぐらいのエピソードしかないし、しかも原作者のことについては専ら何も知らないなあと思い、この機会に読んでしまおうという決断をしました。長々とだべりましたが、本編です。

 

※実はnoteに全く同じ内容を投稿したのですが、「なんかもうちょっと書きたかった」という謎の後悔があったため、こちらでは少々加筆したバージョンをお届けしています。ついでにはてなと比較してどのぐらい反応が違うかを確かめたかったのでお試しではてなにも投稿しています。どのぐらい違うのか少し緊張すらしています。どきどき。

 

 

感想文

www.shueisha.co.jp

おそらく本を買わないでもいいぐらいに内容を大ネタバレしてしまうと、このブログは初回にして最終回となるので、それに気をつけながら感想を述べようと思いますが、先生はそれはまあ濃い人生を送っていらっしゃいまして、すべてのエピソードでクスっと笑えるような、それほどに濃い内容でした。独特な言葉選びや、話の展開など、読んでいて飽きないような要素がたくさんあって面白かったです。

私は物語系の本が苦手で、なんでかといえば同じような雰囲気が延々と続くのに耐えられない(いわゆる典型的なドーパミン中毒のガキ)という悲しい特性を持っているので、一話完結のような区切りは私にとってすごくありがたいものでした。水虫に悩まされた筆者がたどり着いたトンデモ治療法、健康食品売り場でアルバイトをしていた筆者の前に立ちはだかる「3人の試食魔」の話、健康ランドでツボ師のおばあちゃんから受けたマッサージの話・・・なかでも「メルヘン翁」のお話で私が最高に笑ったシーンは冒頭にあるこちらです。

「祖父は全くろくでもないジジイであった」

さくらももこもものかんづめ集英社文庫(2001)

みなさまは、みなさまのおじいちゃんをなんと呼んでいますか?さくら先生は「ジジイ」と呼んでいます。いまだかつて、ここまで冷淡で、ここまで短くて、ここまで「あっ」となるような祖父の自己紹介を聞いたことがありません。

川端康成の「雪国」という小説は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という特徴的な冒頭が印象深いですね。ですが、こちらもなかなかパンチが強い冒頭ではないでしょうか。

「そこまで言うかね・・・?」と思ったのですが、そのときふと思い出したのが、アニメ版のおじいちゃん(友蔵)は、さくら先生の理想のおじいちゃんを描写したもので、実際のおじいちゃん(エッセイ内に出てくる)はいじわるで好きじゃなかったというエピソードです。身内とはいえ、容赦なくひどい例えをする書きっぷりに思わず圧倒されました。なんか、これ読んでからアニメを見ると、少し変わった目線で見てしまいそうです。

 

「ああ、アニメのおじいちゃんはこんなにいい人なのに、実際はどんなギャップがあったのだろうか・・・」って。

 

レビューサイトを見ると、「下品な言葉遣いが気に食わなかった」みたいな評価を下されていますが、それぐらいギャップがあってもいいんじゃないかなあ、と個人的に思いました。中途半端よりも、いっそ大胆な方が逆に清々しいというか、吹っ切れたものはなんでも面白く感じてしまうという私の感性にマッチしているのかもしれません

 

本を読むことは楽しいことだった

「本なんで読んでもつまらんわい!」と頑なに威張っていた私ですが、いざ読んでみるとおもしろいですね。電車での通学中に読んだりしていたのですが、あっちゅう間に目的の駅まで着いちゃったりとか普通にありました。びっくり。

あとは語彙とか言い回しとか、自分のためになることを吸収できるようになるとより楽しめるのかなあと思いました。ツイッターとかでたまに「この漢字なんて読むんだ・・・?」って言葉使ってる人いますけど、あれもやっぱり本たくさん読むと身につけられるものなのでしょうか。それも気になるので、定期的に本は読んでみようと思います。

 

初回なのと、長々と文字を書くことに慣れていないので、今回はこんなもんにしときます。本を読むこと以外にも、なにか書きたいことがあったらのんびり書くつもりなので、ご縁がありましたらまた読みに来てください!

それでは。